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若狭塗(福井県)

わかさぬり【伝統的工芸品】


[若狭塗(福井県)]
慶長年間、小浜藩の御用塗師が中国の漆塗盆を模して作ったものを藩主に献上したのが始まりとされている。藩主がこれを若狭塗と名付け、足軽の内職として保護奨励したところから発達した。その後、海底の模様を意匠化した「菊塵塗」や海辺の貝殻や白砂の美しい景観を描く「磯草塗」が案出され、万治年間には、現在の卵殻金銀箔塗押の技法が完成した。色漆を重ねて卵殻や銀粉をまき、更に平らに研いで仕上げるという「しごき塗り」と呼ばれる独特な技法が特徴で、花器、茶器、酒器、箸箱などが主な製品。