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落語

らくご【言葉・自然・動物】


[落語]
江戸時代に発達し、現在まで伝承されている伝統的な話芸の一種で、寄席と呼ばれる演芸場で演じられます。衣装・道具・音曲をほとんど使わず、身振りと語りのみで物語を進めてゆく特有の演芸であり、高度な技芸を要する伝統芸能でもあります。昭和に入り、「江戸落語」と「上方落語」の二つに大別され、言葉・芸風・道具に違いがあります。落語家は着物姿で高座(こうざ)という舞台に座り、主に対話形式で、語呂合わせや洒落を用いながらこっけいな話を独演します。本来落語は、落ちを持つ「落とし噺」(おとしばなし)のことを指しましたが、現在では人情噺・芝居噺をも含めた総称として用いられています。小道具には扇子や手拭いが使われ、落語家はこれらを色々な物に見立てながら、観客を想像の世界へ導くのです。落語は男性が語るために改良が重ねられてきた話芸で、歌舞伎と同様に、男性が女性をも演じられるように工夫されています。しかし、最近女性の落語家が現われて話題になっています。