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山中漆器(石川県)

やまなかしっき【伝統的工芸品】


[山中漆器(石川県)]
天88年(1580年)、滋賀・福井方面から山伝いに良材を求めて移住した工人たちの「ろくろ挽き」が始まりとされている。当初は山中温泉の湯治客相手の土産物が主で生産量も少なかったが、金沢や輪島に比べて関西などの消費地に近いという利点を生かして大衆製品の大量生産を始めた結果、1981年には会津塗を抜いて全国一の生産量となった。白木地を鉋と呼ばれる特殊な刃物で回転させながらくりぬく轆轤挽きに優れ、千筋挽や朱溜塗・独楽塗色塗漆器が知られている。