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奈良筆(奈良県)

ならふで【伝統的工芸品】


[奈良筆(奈良県)]
空海が唐で学んだ製法によって大和国今井の酒井名清川に作らせたのが初めと伝えられている。その子孫によって今井町で作られていたが、後に墨の産地でもあり、寺院などの需要の多い奈良で作られるようになった。当初は、芯に薄く衣毛をかぶせて穂を作る巻筆と呼ばれるものであったが、江戸元禄期になって現在のような芯のないものが作られるようになった。昭和に入ると学校教育の確立とともに普及し、昭和52年には国の伝統工芸品の指定を受けた。