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高岡銅器(富山県)

たかおかどうき【伝統的工芸品】


[高岡銅器(富山県)]
富山県高岡市が主産地の銅器で、1611年、二代目加賀藩主前田利長が、高岡築城に際して城下の繁栄を図る産業政策として鋳物師を招き、鋳物工場を開設したのが始まりとされる。花器、仏具などの鋳物に彫金を主体とする唐金鋳物を作り出したことにより発展し、明治期にはパリ万国博覧会に出品するなどして世界的に知られるようになった。製品は卓上置物から、ブロンズ像、大仏にまで及び、全国の銅器生産量の90%以上を占めていて、昭和50年には、日本で最初に国の伝統工芸品産地の指定を受けた。