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高岡漆器(富山県)

たかおかしっき【伝統的工芸品】


[高岡漆器(富山県)]
慶長14年(1609年)、高岡城を築いた加賀藩主前田利長が、武具や箪笥、膳などの日常生活品を作らせたのが始まりとされる。うるみ色の地に貼った玉石に錆絵を描く「勇助塗」や、多彩な色漆を自在に配して立体感を生かす「彫刻塗」、あわびや夜光貝で山水・花鳥を表現する「青貝塗」などの技法で発展してきた。国の重要有形民俗文化財指定の高岡御車山(みくるまやま)にこれら漆器の技が集められていることからもうかがえるように、高岡漆器は町人文化の中に根づいている。