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石州和紙(島根県)

せきしゅうわし【伝統的工芸品】


[石州和紙(島根県)]
言い伝えによれば、700年ごろに柿本人麻呂が石見国の民に紙漉きの技術を伝えたといわれている。紙漉きの技術は石見国中に伝わり、927年に編纂された「延喜式」にも石見国が記載されている。現在は島根県浜田市三隅町を中心に製造されているが、紙質は強靱でありながら肌触りは柔らかく、その紙質から障子紙として多く用いられてきた。近年は障子紙の需要が減少したために、文化財修理や書道用紙、賞状の用紙などさまざまな用途に用いられるようになった。