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漆器

しっき【言葉・自然・動物】


[漆器]
木や紙などに漆(うるし)を塗り重ねて作る工芸品で、東南アジア一帯で古くから使われており、日本でも縄文時代前期から作られています。製造工程は漆の精製から素地(きじ:素材が木の場合には「木地」)の加工、下地工程、塗り工程などに大別されますが、細かな工程を挙げると30から40もあり複雑で、工程の違いにより、様々な種類があります。日本では仏教伝来の6世紀に唐文化の影響を強く受け、技術が飛躍的に向上し、その後家具や食器として生活の中で幅広く使われ、やがて美術工芸品としての漆器も作られるようになります。中世にはポルトガルやオランダとの貿易で広く紹介され、今では日本の特産品と考えられており、英語で「ジャパン」と呼ばれています。漆器の特長は湿気や熱に強く、耐久性に優れていることです。輪島塗や会津塗器などが有名で、全国各地で作られています。