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堺打刃物(大阪府)

さかいうちはもの【伝統的工芸品】


[堺打刃物(大阪府)]
16世紀(天正年間)の中ごろ、ポルトガル人によって鉄砲やたばこが伝来したため、堺では16世紀の後半には、たばこの葉を刻む「たばこ包丁」が作られるようになった。外国産に劣らぬ品質であったことから、徳川幕府は「極印」という品質証明の印を与えて専売を許可した。このため堺刃物の名は全国各地へと広がり、その後、17世紀末の元禄年間になると、堺打刃物の代表的な製品である出刃包丁が作られるようになった。堺の出刃包丁は、伝統的な火造り・刃付け・研ぎの手法を完全な分業体制によって作られており、多くのプロの料理人の間で絶大な信頼と支持を得るようになった。