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義太夫

ぎだゆう【言葉・自然・動物】


[義太夫]
江戸時代前期、文楽とともに発展した浄瑠璃の一派で、浄瑠璃におけるひとつの完成形であり、「義太夫節」の略称です。17世紀末、三味線の名手である竹本義太夫が、播磨節、嘉太夫節、小唄などを融合し、名作者近松門左衛門と結ぶことによって豪快華麗な曲節を大成したことにちなみ、このように呼ばれています。浄瑠璃の他派に比べると、「語り」における叙事性と重厚さを極限まで追求しており、登場人物の感情表現がはっきりしているのが特徴で、伴奏に使う三味線は低音域で力強い音色のものが使われます。女義太夫(おんなぎだゆう)は、女性による義太夫語りで、略して「女義(じょぎ)」と呼ぶ場合もあります。