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紀州漆器(和歌山県)

きしゅうしっき【伝統的工芸品】


[紀州漆器(和歌山県)]
和歌山県海南市の北西部「黒江地区」を中心に生産される漆器で、会津塗(福島県)や山中塗・輪島塗(石川県)などと共に全国三大産地の一つとされる。室町時代、紀州木地師によって渋地椀が作られたのが始まりといわれ、豊富な木材と漆工芸に適した風土により、江戸時代は紀州徳川家の下で「黒江塗」として栄えた。安政時代には蒔絵による加飾がなされるようになり、昭和に入って確立された天道塗、錦光塗、シルク塗などの変り塗が特徴。