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尾張七宝(愛知県)

おわりしっぽう【伝統的工芸品】


[尾張七宝(愛知県)]
19世紀前期、尾張国の梶常吉が、オランダ七宝の皿を手がかりにその製法を発見し、改良を加えたのが始まりとされている。陶磁器のように土を成形して焼き上げる焼物とは異なり、七宝焼は銅又は銀の金属素地の表面にガラス質の釉薬を施し、花鳥風月や風景などの図柄をあしらった点が特徴。特に、図柄の輪郭になる部分に銀線を施す有線七宝は尾張七宝の代表的な技術とされ、製品には、花瓶、酒器、香炉、華道の水盤、額、飾り皿、宝石箱、タイピン、ペンダントなどがある。