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おに【言葉・自然・動物】


[鬼]
一般的に、頭に角と巻き毛の頭髪を持ち、口には牙があり、指に鋭い爪が生え、裸で腰に虎の皮をまとい、恐ろしい顔かたちをした表面に突起のある金棒を持った大男として描かれていますが、陰陽思想や浄土思想と融合した、想像上の悪の象徴です。712年に成立した『古事記』にその原形が示されたのをはじめ、日本の歴史書や民話などに数多く登場します。節分の豆まきは、季節の変わり目には邪気が生じる思想から、「鬼(邪気)」を追い出し、「福(無病息災)」を招くために行います。現代生活の中でも、かくれんぼなどの遊びで人を捕まえる役を「鬼」と言ったり、無慈悲な人を「鬼」に例えたりと、「鬼」という言葉は比喩的によく使われています。