修正依頼



近江上布(滋賀県)

おうみじょうふ【伝統的工芸品】


[近江上布(滋賀県)]
5世紀に京から高宮(現・彦根市)に移り住んだ工人によって伝えられ、後に彦根藩の保護により発展をとげた。農家の副業として盛んに織られ、近江商人によって全国に広がった。上布は、平織りの麻織物のことで、大麻糸を使って織る上布は、いざり機で織る生平と捺染めで染色した絣糸で織る絣織の2種類に大別され、通気性と吸湿性に富んだ織物である。現在、近江上布は着尺や甚平(じんべい)などに利用されるほか、インテリア素材としても愛用されている。