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浮世絵

うきよえ【言葉・自然・動物】


[浮世絵]
江戸時代に、庶民の間で栄えた風俗画の一種で、量産の可能な木版画が主流で普及し、肉筆画が少ないのが特徴です。基本技法は、まず、絵師によって下絵と版下を描かれ、彫師が版木に版下を貼り、彫り黒一色で摺ります。それに絵師が色の指定を行い、彫師が色ごとに版木に彫りおこします。それを摺師が版木にはけで顔料を塗り、一色ずつばれんで裏からこすり顔料を紙に移し重ねて摺りあげます。浮世絵は、役者、力士、美女、庶民の生活状況などの、目先の楽しみや男女の恋愛の浮世が題材であったので浮世絵と呼ばれました。中でも喜多川歌麿の美人画や東洲斎写楽の役者絵、葛飾北斎の風景画などが有名です。また、ヨーロッパの印象派の画家に影響を与えたこともよく知られています。