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井波彫刻(富山県)

いなみちょうこく【伝統的工芸品】


[井波彫刻(富山県)]
戦国時代の一向一揆の戦乱で焼き討ちされた浄土真宗大谷派井波別院瑞泉寺を、西暦1774年に再建する際に、京都本願寺の御用彫刻師が派遣されて地元の大工らに技法を教えたのが始まりとされる。クスやケヤキ、キリを材料として、欄間・衝立・パネル・置物としての天神様・獅子頭などを生産。なかでも、明治時代に考え出された欄間は、荒削りから仕上げ彫りまで200本以上のノミや彫刻刀を駆使する高度な技術が用いられることで知られる。今日では、富山県砺波市や南砺市を主産地に、彫刻産業としては全国一の規模である。