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家元

いえもと【言葉・自然・動物】


[家元]
日本の伝統芸能・芸道の多くは各々いくつかの流派を持っているので、それを家伝として承継している家系、またはその流儀の最高権威伝承者を指して用いられます。正嫡の家系として宗家(そうけ)を別に置く場合もあります。家元は自分の流派の政治的統率・芸事の掌握と規範性の保持・免状・資格の発行・玄人の養成などを行います。現在では武術・武道、華道・茶道・書道・日本舞踊など多くの分野で家元制度が採用されています。家元という言葉の起源は、奈良時代の雅楽の家にあると言われていますが、家元制度が盛んになったのは18世紀以降のことで、家元が免許状伝授を行うようになり、名取や師範を介して家元の権威が弟子たちにも継承されるようになりました。