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上野焼（福岡県）

あがのやき【伝統的工芸品】


[上野焼（福岡県）]
福岡県田川郡福智町が主産地の陶器で、江戸前期に高名な茶人でもあった大名・細川忠興が、朝鮮人陶工・尊楷（上野喜蔵）に命じて上野村に登り窯を築かせたのが始まりとされる。江戸時代には、遠州七窯の一つにも数えられるほど茶人に好まれた。生地が薄く、軽量であることが大きな特徴で、使用する釉薬も、青緑釉、鉄釉、白褐釉、黄褐釉など多種多様で、絵付けを行わずに、窯変（窯の中で釉薬が溶けて千変万化の模様を作り出すこと）による手法も特徴。