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南禅寺楼門事件

なんぜんじろうもんじけん


[南禅寺楼門事件]
1369年、比叡山など伝統的仏教勢力と南禅寺など新興の禅宗勢力の確執による権力抗争事件。幕府が天竜寺住職・春屋妙葩(しゅんのくみょう)の発議で南禅寺の楼門建造を援助し、また南禅寺僧・定山祖禅が著作で天台を非難したため、禅宗寺院と伝統的に対立していた比叡山がこれに抗議し両宗派は衝突寸前になった。管領・細川頼之は比叡山の強要に屈服し、建設中の南禅寺楼門を破壊し、礎石まで抜き去り、また定山祖禅を流罪にした。これに反発した南禅寺側の春屋妙葩が住職を辞して抗議し、幕府と対立の姿勢となった。