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高天神城の戦い

たかてんじんじょうのたたかい


[高天神城の戦い]
武田勝頼と徳川家康の間で戦われた高天神城の2度の攻城戦。【第一次】1574年、領国拡大を図った勝頼は、徳川勢に属する高天神城を囲み、降伏開城を要求。城将・小笠原長忠は家康、信長に援軍を要請したが、援軍は間に合わず、その間に武田軍の猛攻にあい、武田方の提示する条件を飲み開城。武田氏は遠江国における拠点を確保、家康は重要な防衛拠点を失った。【第二次】1581年、家康は6つの砦を築いて高天神城の周囲を固め、兵糧攻めを開始。長篠の戦いで織田・徳川連合軍の前に大敗を喫した勝頼には援軍を送る力は残っておらず、岡部元信ら高天神城兵は餓死寸前となり、遂には城兵全員が討って出て玉砕。家康は、武田氏の遠江国における最大の拠点であった高天神城の奪還に成功。武田氏の力は減退していった。