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十月事件

じゅうがつじけん


[十月事件]
1931年10月、満州事変に呼応して桜会の幹部将校・橋本欣五郎や民間右翼の大川周明らが企てたクーデター未遂事件。首相官邸や警視庁を襲撃し、軍事政権を樹立する計画であったが、資金は幹部が豪遊に流用し、クーデター後首相に擁立予定だった荒木貞夫 陸軍中将の反対などにより実働部隊となる下級将校が離反していった。計画が漏洩し検挙されたが形式的な処分に終わり、三月事件と共に「何をしても赦される」という悪しき前例を生み、軍部台頭を促進した。錦旗革命事件(きんきかくめいじけん)とも。