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官有物払下げ事件

かんゆうぶつはらいさげじけん


[官有物払下げ事件]
北海道の開発経営のための行政機関であった開拓使の廃止に伴い、薩摩藩出身の北海道開拓長官黒田清隆が上級官僚の安田定則や鹿児島県出身の五代友厚ら特定の官吏や政商に官船、ビール・砂糖工場、農園、炭鉱などの官営事業をきわめて安値で払い下げようとした事件。世論の非難を浴び中止。明治十四年の政変のきっかけとなり、伊藤博文が大隈重信を政府から追放。国会開設運動に拍車をかけることになった。