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松浦（肥前）

まつら【大名】


[松浦（肥前）]
【本拠地】肥前国松浦郡
【家祖】渡辺久（松浦久）？・・・嵯峨源氏渡辺氏の祖・渡辺綱の孫とされ、松浦郡宇野御厨の検校となり下向、松浦氏を称する。
【支流・分家】平戸新田藩。御厨氏・波多氏・佐志氏 ・宇久氏など一時は五十数家を数えたという。
【本姓】嵯峨源氏源融流渡辺氏流と称する。
【略歴】平安末期頃から、一族は肥前国松浦郡内各地に割拠し、松浦党を形成、それぞれ土着した土地名を姓とするが、大きくは宇野御厨を中心とする下松浦党、松浦荘を中心とする上松浦党、五島列島に広がった宇久党の三つに分かれる。戦国時代、松浦直の五男・峯被から興った平戸松浦氏が隆信の代に、周辺の在地勢力を従属させて統一。その子・鎮信の代、秀吉に款を通じ、北松浦郡・壱岐国を安堵され、近世大名としての道を確立。関ヶ原の戦いでは東軍に属し、戦後、平戸藩6万5000石を領し、明治維新にまで至った。明治以後、伯爵を与えられた。「甲子夜話」を著した松浦清（静山）が有名。