⇒修正依頼



大友（筑前 ・筑後・豊後 ）

おおとも【大名】


[大友（筑前 ・筑後・豊後 ）]
【出身地】相模国足柄上郡大友郷（現・神奈川県小田原市）
【本拠地】豊後国
【家祖】大友能直・・・近藤（古庄）能成の子で、相模国大友荘（現在の神奈川県小田原市）を領したことから大友氏を称した。
【支流・分家】戸次氏・志賀氏・元吉氏・入田氏・託磨氏・田北氏・立花氏・松岡氏・木付氏
【本姓】藤原氏秀郷流。源頼朝の落胤であるとする説もある(系図上）。
【略歴】初代能直は中原親能の養子になったとする説が有力。鎌倉時代初期、能直氏は豊後国の守護職を与えられ、以後代々豊後守護を世襲、大友氏の基盤を形成、その間、多くの庶子家を輩出し、後に大友宗家の有力家臣となる。元寇の際には鎮西奉行として活躍、南北朝時代は北朝に属し、室町時代、豊前、筑後の守護も兼ね、北九州随一の守護大名に成長。戦国時代、義長、その子・義鑑の代に戦国大名化して、義鎮（入道名・宗麟）の時に大名領国制を展開、大友氏の最盛期を迎え、薩摩の島津氏、肥前の竜造寺氏と九州を三分した。義鎮は、キリシタンに帰依、少年使節を派遣したことでも知られる。しかし、1570年今山の戦いで龍造寺氏に、1578年耳川の戦いで島津氏に敗北、窮地に陥った義鎮は九州平定を目指した秀吉に自ら臣従することで、本国である豊後一国は確保する。しかし、子・義統は文禄の役での失態により、1593年に改易され、毛利氏、佐竹氏に預けられる。その後、関ヶ原の戦いの際、西軍に呼応して豊後で挙兵したが、石垣原の戦いで黒田如水に敗北。江戸時代は、高家となって家名を保った。