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河野（伊予）

こうの【大名】


[河野（伊予）]
【出身地】伊予国風早郡河野郷（現・愛媛県北条市河野地区付近）
【本拠地】伊予国
【支流・分家】稲葉氏・久留島氏・一柳氏・土居氏など
【本姓】古代豪族越智氏の支流
【略歴】古代末期、越智氏が風早郡河野郷に移り住んで、河野氏を称したという。水軍を擁して代々中伊予地方に勢力を振るった。源平合戦の際、通清が源氏に与し、子・通信は屋島・壇ノ浦の戦いで水軍を率いて活躍、鎌倉幕府の御家人となる。承久の乱後、河野家は唯一幕府方についた通信の子・通久が、所領を引き継ぐこととなる、その孫・通有が元寇の時に武名を馳せ、河野氏の最盛期を築く。南北朝時代、足利尊氏に与し、伊予守護職に補せられた。室町時代、本拠を湯築城に移したが、細川氏の侵攻や予州家との抗争などが続いて衰退、戦国末期、長宗我部氏に敗れて没落し、1587年、秀吉の四国征伐によって、所領没収により直系は滅亡した。現在も愛媛県に多い姓である。