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丹波国造 ( 丹波 )

たんばのくにのみやつこ【国造】


[丹波国造 ( 丹波 )]
丹波国造とは丹波国(現・兵庫県中東部、京都府中部、大阪府の一部)を支配したとされ、国造本紀(先代旧事本紀)によると成務天皇(13代)の時代、尾張氏の同祖の建稲根命(たけいなだねのみこと)の4世孫にあたる大倉岐命(おおくらきのみこと、大楯縫命)を国造に定めたことに始まるとされる。また京都府宮津市にある天橋立の先の籠神社に伝わる「籠名神神社祝部氏系図」「籠名神宮祝部丹波国造海部直等之氏系図」(呼称は「海部氏本系図」「海部氏勘注系図」)が丹波国造や古代豪族の変遷を知る貴重資料として1992年に国宝指定されたが、その16代目に大倉岐命の名が記されているという。籠神社の社家は現在も海部(あまべ)氏であり、現宮司は第82代丹波国造を称し、吉佐宮の神主家は元初から海部直(あまべのあたい)で、大化の改新以前は丹波国造家であったが改新後は祝部(神主家)として歴代奉仕した。 初代国造・大倉岐命の墓は溝尻古墳群の長谷山とされるが現存していないが、鍛冶王としての武勇談や周辺の出土品から強大な軍団が丹波にはあったと言われている。