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不束

ふつつか 


[不束]
「フトツカ(太束)」の転とする説があり、もとは太くて丈夫なさまを表し、転じて、風情がなくて下品であるという意に派生し、さらに気の利かないさま、不調法な様子をいうようになったとされる。江戸時代の判決文には軽い刑を指して「不束(ふつつか)」と書かれている。なお、江戸時代、判決文などに用いた語に「不届き(ふとどき)」があるが、古くは「ぶととき」ともいい、もとは配慮・注意が行き届かないことの意で、転じて、道義や法に背く意となった。ちなみに、唐から来たような風変わりな木に似て、気の利かない、物分かりの悪い人物を罵っていう語が「唐変木(とうへんぼく)」。