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不肖

ふしょう


[不肖]
「肖」は似る意で、すぐれた天子に似ない、賢人に似ていないということから、愚かなこと、未熟で劣ることをいう。特に父や師に似ていないという意味から、その名を汚すような愚かな子の意にも用いられる。また、自分をへりくだっていう語でもある。なお、似るの意のほか、揺れ動いて変化する、動揺する意がある「肖る(あやかる)」の語源には、似せる、のっとるという意をもつ「アエ(肖)」に「カカル」が付いた「アエカカル」の約とする説、「アエ(肖)・カル(仮)」の義とする説、綾糸のアヤをカ(借)りて、美しい錦を織ろうとすることからとする説、交わることで似る意から「アヘ(和)カル(仮)」の義とする説、アヤは奇怪の意味で「アヤ(奇)カル(仮)」の義とする説ほか、諸説ある。