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只管

ひたすら


[只管]
いちずなこと、もっぱらそれだけを行うさまをいう。「一向」とも書く。用字の「只管」は、禅家の用語「只管打座(しかんたざ)」からで、ひたすら坐禅に励む意。「ヒタ」+「スラ」の構成。「ヒタ」は、一筋や一途の「一(ひと)」と同じとする説、徹した様を表す「ヒタ(直)」とする説ほか、諸説ある。「スラ」は、「筋」の意とする説、「スラ(向)」の義とする説、「ツル(紘)」と同源とする説ほか、諸説ある。なお、激しい勢いでひたすら突き進むさまを「まっしぐら」という。漢字で「驀地」と書き、「ましぐら」の変化した語とされる。「真・しく」は「直(す)ぐ」の転、ラは助語とする説、「マシグラ(真時雨)」の義とする説、「マオシクラ(真押鞍)」の約転とする説、「マアシクラ(馬足暗)」の約転とする説などがある。