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濡れ衣

ぬれぎぬ


[濡れ衣]
「沾衣」とも書く。無罪の罪。もとは濡れた着物の意。継母が先妻の娘の美しさを妬んで、娘の寝床に漁師の濡れ衣(塩たれ衣)を故意に置いて、夫に告げ口をして、怒った実父に娘を殺させた、という故事による説がある。他には、「実(真実)のない」ことを「蓑ない」に掛け、蓑を着ないと雨に濡れるとこからとする説もある。ちなみに、鬼や天狗が着ると姿を隠すことができるという蓑の意から転じた語が、真実や実体を隠すための手段をいう「隠れ蓑(かくれみの)」。