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錦の御旗

にしきのみはた


[錦の御旗]
もとは赤地の錦に、日月を金銀で刺繍したり、描いたりした旗のことで、鎌倉時代以後、朝敵を征討する際に官軍の旗印に用いたところから、転じて、自分の行為・主張などを正当化できる口実の意となった。なお、挙兵する際には必ず旗を揚げたことから、新たに兵を挙げることを「旗揚げ」といい、転じて、一般に新団体を結成する意で用いられる。また、中国で、旗ざおの先を象牙で飾り、猛獣が牙(きば)で身を守る形としたところから生じた語が、天子または大将軍のいる所に立てる旗をいう「牙旗(がき)」で、それが立っている城には大将が居ることから、組織や勢力の中心となる所、本拠地の意で「牙城(がじょう)」という。