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奈落の底

ならくのそこ 


[奈落の底]
仏教から出た語。「奈落」は、梵語の「naraka(ナラカ)」の音写「奈落迦」が転じたもので、地獄または地獄に落ちることの意。その底であることから、どうにもならない状態、これ以上落ちることのない境遇、どん底の意で用いられる。ちなみに、抜け出すことが難しい困難な状態を「蟻地獄」というが、これはウスバカゲロウの幼虫のことで、砂地や縁の下にすり鉢状の穴を掘って、その底に棲み、落ちてくる蟻などをの体液を吸う。その穴を抜け出せない地獄にたとえた語。