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どさくさ紛れ

どさくさまぎれ 


[どさくさ紛れ]
「どさくさ」は、大勢の人が一度に入り込む状態を意味する「どさどさ」の「どさ」、「くしゃくしゃ」を意味する「くさくさ」の「くさ」から成るとする説があり、その混乱している状態に乗じて悪事などをすることを「どさくさまぎれ」というようになった。他には「どさ」は、「とっさ(咄嗟)」の義かとする説、「佐渡(さど)」の倒語とする説などもある。ちなみに、「咄嗟」は、中国語からの借用で、舌打ち(咄)して嘆息(嗟)すること。そこから一呼吸、ごくわずかな時間、瞬間の意となったもの。なお、「佐渡(さど)」は遠いことから、田舎の意が生じ、芝居などの一座が、地方を興行して回ることを「どさまわり」というようになったとする説がある。また、雨が激しく降ることをいう「土砂降り」の「どしゃ」は「どさくさ」の「どさ」と同根語とする説がある。