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とうげ 


[峠]
山道の上り下りの境目。転じて、物事の勢いの最も盛んな時をいう。「とうげ」は、神仏や死者の霊に物を供えることを意味する「たむけ(手向け)」が音変化したもの。ここを越えるときに旅の安全を祈って、道祖神に手向けをしたことに由来する。なお、「峠」は国字。ちなみに、行事・季節などが最も盛んになった時を「酣(たけなわ)」というが、これは「タケ」は「タケ(長)」で最高の処の意、「ナハ」は「ナホ(猶)」で途中の意とする説があり、盛りが極まって、なお少しすぎたところ、つまりは衰えに向かうという意も生じたと考えられる。他にも「ウタゲ(宴)・ナカバ(半)」の約とする説ほか、諸説ある。