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鶴の一声

つるのひとこえ


[鶴の一声]
鶴はラッパのように共鳴する高音で鳴いて縄張りを誇示する。その一声は、数百m以上にも響き渡り、他の野鳥が一斉に静まり返るところから、転じて、多くの人の議論や意見をおさえつける権威者・権力者の一言を「鶴の一声」というようになった。ちなみに、両者が互いに自説にこだわって解決しない議論を「水掛け論(みずかけろん)」というが、これは互いに水をかけあって遊ぶ「水掛け合い」のような議論からとする説、狂言の「水掛聟(みずかけむこ)」で、隣り合う田を持つ舅(しゅうと)と聟(むこ)が互いに自分の田に多くの水を引き入れようとして争うことからとする説などがある。