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爪弾き

つまはじき


[爪弾き]
平安時代に流行した密教呪術の一つである「弾指(だんし)」に由来する。「弾指」とは、こぶしを強く握った状態から、曲がった人差し指の爪を弾いて音を立てることで、魔除けの効果があるとされる行為のこと。転じて、嫌悪、軽蔑、非難などの気持ちを表す言葉として残った。なお、「摘(つま)む」という言葉があるが、これの説には「ツメ(爪)」が活用したとする説、爪にはさむという意からとする説、「ツマム(爪間)」の義とする説などがある。ちなみに、指先(爪)で植物を「ツミ(抓)サク(裂)」が音変化した語が、勢いよく突き破ることをいう「擘く(つんざく)」。