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玉の輿

たまのこし 


[玉の輿]
「玉」は、女性や宝石をたとえる美しいものの総称。「輿」は、二人で両方から手で中の車を支えて祀っていることを表わす字形で、二本の轅(ながえ)をつけた屋形のこと。つまり「玉の輿」は、貴人を乗せた宝石のようにきらびやかな「輿」のこと。それに乗ることが憧れの対象であったことから、富貴な身分を指すようになり、やがて、貧しくて身分の低い女性が、婚姻によって手にする富貴な身分の意が強くなったとされる。他に、「玉」は、江戸時代、八百屋の娘から三代将軍徳川家光の側室となり、従一位とまでなった「お玉」を指すとする説もある。なお、「輿入れ(こしいれ)」は、花嫁が輿に乗って嫁いだことから生じた語。