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直ちに

ただちに


[直ちに]
「直ちに(ただちに)」は、真っ直ぐな道、近道を意味する名詞「タダチ(直道・直路)」に助詞の「ニ」が接して成立したとされる。他には、「タダチ(正道)」の義とする説、「タチマチ(忽)」の約とする説もある。「忽ち(たちまち)」は、「タチ(立)マチ(待)」の意で、立ったままで事の成るのを待つの意で、ごく短い時間を示す。ちなみに「俄雨(にわかあめ)」などの「にわか」は、事態が急変する、物事が急に起こるさまを意味するが、ごく短い時間の意の「ニハ」に状態を示す形容語尾「カ」からなるとする説がある。他には、「ニハ」は「ニヒ(新)」から分化したとする説、急な事は、一、二と分からずの意とする説などある。なお、「立所に(たちどころに)」は、すぐその場所での意から派生したもの。また、もうすぐの意の「直に(じきに)」の「直(ジキ)」は呉音「ヂキ」から。「直に(じかに)」は、この「ヂキ」の日本語訛りという。