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先陣争い

せんじんあらそい


[先陣争い]
「先陣」とは、本陣の前方に配置された陣のこと。昔の合戦において、真っ先に敵陣に斬り込む役割を担っていたことから、功名を立てる機会を得ようとして、味方同士で先陣を争った。そこから、一番乗りになろうとして競い合うさまを意味する言葉として一般化した。なお、戦で功名を立てるためにひそかに陣を抜け出して誰よりも早く敵陣に攻め込むことを「抜け駆け」という。また、先頭に立って敵陣に攻め込む意から転じたものが「先駆け」。ちなみに、自分より先に友が功名を立てることを案じた、「常に恐る祖生の吾(わ)れに先んじて鞭(むち)を著(つ)くるを」という「晋書」の故事から生じた語が、他に先んじて物事に着手することをいう「先鞭(せんべん)」。