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時雨

しぐれ 


[時雨]
秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る小雨のこと。「過ぎ行く通り雨」であることから「スグル(過)」の転とする説、「シバシクラシ」の意とする説、「シクレアメ(陰雨)」の略とする説、「シ」は暴風雨(アラシ)などの「シ」で「風」の義とする説ほか、諸説ある。また、時時(ときどき)降ることから「時雨」と書くという。ちなみに、中国では「時雨(じう)」は、ちょうどよいときに降る雨のこと。なお、時雨が秋の末から冬の初めにかけて降ることから、旧の十月を「時雨(しぐれ)月」ともいう。また、多くの蝉が時雨がふりかかるように鳴くさまを「蝉時雨(せみしぐれ)」という。