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こめ


[米]
稲の神の祭りに関係して神聖なもので生命力が「コメル、コム(籠)」とする説、米粒はモミ(穀)の中に「コモル(籠もる)」ところからとする説、米粒は実が小さいことから「コミ(小実)」の転とする説、米粒の形が目に似ていることから「コメ(小目)」の義とする説、その形から「コメ(籠目)」の義とする説、「コ」は「ク(食)」の転で「メ」は芽の義とする説ほか、諸説ある。なお、中古・中世の文献では「ヨネ」が多用されているのは、一説に「ヨネ」が文章語的性格を有したのに対して、「コメ」が口頭語的な性格が強かったからではないかという。ちなみに、電光が秋に多発し、それが霊的なものと結合して稲の穂を実らせると信じられたことから、「稲の夫(つま)」の意で「稲妻(いなづま)」という語が生じたとする説がある。