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乞食

こじき 


[乞食]
梵語の音訳である「乞(コツ、慣用音)食(ジキ、呉音)」が音変化した語、中国からの借用語。僧侶が修行のため、在家の門前に立って「食を乞う」して回ることを意味した仏教語であったが、物貰いの意が強調され、一般でも食物や金銭を人から恵んでもらって生活する人の意で用いられるようになったとされる。なお、乞食に結びつけた語に、まぶたにできる腫れ物をいう「物貰い」があるが、これは「もらう」という行為に基づいたもので、人の家のものをもらって食べると目の病が治るという療法、俗信から生じた語。ちなみに、僧侶の俗称「坊主(ぼうず)」は、「房主」とも書き、一坊の主僧の意。