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大向こうを唸らせる

おおむこうをうならせる


[大向こうを唸らせる]
「大向こう」とは、歌舞伎の劇場で、舞台から見て正面後方にある立見席のこと。「向こうの桟敷」のまた奥にあるという意味で、ここには芝居通の人が多かったことから、転じて、一般にすぐれた技巧で人気を博することを「大向こうを唸らせる」というようになった。なお、関係者でありながら情報や事情などを知らされないことを「聾桟敷(つんぼさじき)」というが、これは、正面の最後方の桟敷のことで、その席は舞台に遠く、役者の台詞がよく通らないところから生じたとされる。