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一張羅

いっちょうら 


[一張羅]
その人が持っている衣装の中で唯一の上等な服をいう。一説に、中世、蝋燭(ろうそく)が貴重品だった頃、一本の蝋燭しか買えずに惨めな思いをすることを「一挺蝋燭(いっちょうろうそく)」といった。その略が訛って「いっちょうら」になり、のち一張(服に使う量詞)の羅(うすぎぬ)しか持てないさまを表す言葉として「一張羅」が用いられるようになったという。なお、結婚の席にともすともし火を「華燭・花燭(かしょく)」というが、もとは美しい色をつけた蝋燭を示した語。