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一枚看板

いちまいかんばん


[一枚看板]
もともとは、上方の歌舞伎小屋の前に飾った大きな看板のこと。一枚の板に、外題と一座の中心役者の姿絵を描いた。そこから、一座の中心役者を「一枚看板」と呼ぶようになり、転じて、一般社会で団体や組織の中心人物をいうになった。なお、江戸では「大名題(おおなだい)」といった。一方で、人数に加わっているだけで、あまり重要ではない人を「並び大名」というが、これも歌舞伎から出た語で、大名の扮装をして、ただ並んでいるだけの役の意から生じたもの。