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強ち

あながち


[強ち]
「強（あながち）」は古代からの表記。「アナ」は「己（おの）れ」の「おの」の母音交替、「ガチ」は「勝」で、自分勝手に思うままをする状態をいうのが原義。転じて、無理やり、むやみに、の意となって、さらに、あとに打消しの語を伴って、一概には、必ずしも、の意に派生した。他には、「アナカチ（嗟勝）」の意からとする説がある。なお、自慢、自負の意の「自惚れ・己惚れ（うぬぼれ）」も、「うぬ」は「己（おの）れ」の「おの」の母音交替、「ぼれ」は「惚（ほ）れる」からとされる。