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赤字

あかじ 


[赤字]
昔は、出納簿に不足額を目立つように赤いインクで書いた。いつしか、支出が収入より多いことや欠損のこと自体を「赤字」と呼ぶようになった。一説に、大正時代から明治初期にかけて広まったという。対義語の「黒字」は、黒い字で書くことから生じた語。なお、校正などで訂正・補筆した文字や記号の「赤字」も、赤色で書くことからいう。ちなみに、商家で、売買勘定を記入した元帳を「大福帳」というが、これは「大帳」に福運を願って「福」を加えたものとされる。また、帳面に記載された価値がなくなった事項を棒線で消すことから生じた語が、価値が消滅することをいう「帳消し」や金銭の貸し借りをないものとすることをいう「棒引き」。