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鳥羽城(三重県)

とばじょう【城】


[鳥羽城(三重県)]
三方が海に囲まれた小高い山に築かれ、大手門が海側に突出して造られていた珍しい海城。そのため「鳥羽の浮城」と呼ばれ、また、魚類を保護するために、海側が黒色、山側が白色となっていたところから、別名「錦(二色)城」とも呼ばれた。戦国時代の、永禄11年(1568)、伊勢波切城主であった九鬼嘉隆は織田信長を後ろ盾にして志摩一円を支配し、文禄3年(1594)、三層の天守をもつ海城を築きあげた。寛永10年(1633)、内藤忠重が城主となり、以後、土井氏、松平(大給)氏、板倉氏、松平(戸田)氏頻繁に交替したが、享保10年(1725)、稲垣昭が入封すると稲垣氏8代の居城として明治維新を迎えた。