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滝の城(埼玉県)

たきのじょう【城】


[滝の城(埼玉県)]
狭山丘陵の一角の急な崖を利用し、東南方を流れる柳瀬川を防御線とした平山城で、その敷地は約6万6千平方mともいう。現在でも本丸を中心とした遺構が良く保存されている。本丸は柳瀬川を見下ろす城址の東南部に位置し、現在の社殿は櫓台跡の上にある。本丸の北西には、空堀を隔てて二の郭的な曲輪があり、城はこの方向にいくつかの曲輪を配したようで、部分的に遺構が残存している。また、大手は、さらに北方に所在していたとみられている。天正十八年(1590)、豊臣秀吉の小田原攻略の際に、周辺の諸城とともに落城した。