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膳城(群馬県)

ぜんじょう【城】


[膳城(群馬県)]
兎川と湧水による湿潤な谷地の間の丘陵性台地の先端部に位置し、南北約550m、東西約300mほどの範囲の中に濠や土塁をめぐらし、本丸のほかに数区画からなる郭を形成している。戦国時代には、関東地方の覇権をめぐる北条、上杉、武田の戦記物に度々「膳」の名が現る。現在見ることのできる膳城の姿が形成されたのは、この戦国時代末期と考えられる。特に天正8(1580)年の武田勝頼による東上州進攻の際の、膳城をめぐる攻防戦は「膳城素肌ぜめ」として著名である。膳城はこの戦いの後、廃城となったと伝えられる。本丸周辺の濠、土塁等は当時の姿を良く残している。